車両盗難に対しては、保険金が全額出ることもあれば一部しかおりない(支払われない)こともあります。
最悪の場合は、1円たりとも出ません。
車両保険は自賠責保険には含まれず、民間が提供する任意保険にオプションで含まれています。
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車両盗難で保険金が出る条件
車両保険「一般」「エコノミー+A」で対応
車両保険には「一般」「エコノミー+A」「エコノミー」の3種類があり、各保険会社によって呼び方の違いはあれど、一般的にはこのように分かれています。
車が盗まれて保険金が出るのは「一般」と「エコノミー+A」の2つです。
分類 | 車両盗難に対応 |
一般 | ◯ |
エコノミー+A | ◯ |
エコノミー | × |
参考例として実際の保険会社のHPを見てみます。
まずはイーデザイン損保。エコノミー車両保険(車対車+A)特約が、エコノミー+Aに当たります。
そしてSBI損保。車対車+限定Aがエコノミー+Aに当たります。
車両保険に入っていても最もリーズナブルな「エコノミー」プランの場合は、車両盗難には対応していません。
心配な方は、自分の保険証券またはネット上のマイページで、自分が加入している車両保険が対応しているか否かを確認しておいてください。
「過失」の場合は1円も出ない可能性
保険金が出るのは、一般的に「被害者に過失がない」場合のみです。わかりやすく言うと、被害者に「ミスがない」場合のみです。
ミス(過失)による車両盗難の場合は、保険金が出ません。
- エンジンをかけたままコンビニに行った
- キーをロックせずに駐車場に置いておいた
- 鍵は閉めたが窓は開けたまま路駐していた
などの場合は「ミス(過失)があった」と判断され、保険金が1円も出ない可能性が高いです。
車を離れる場合は、しっかりと鍵をロックしておくことが大前提です。
車両盗難での保険金の範囲
一般的には保険金は100万円以下が多いというデータが出ています(2017年より)。
保険金が全額出るケース
盗まれた車が発見されず戻ってこない場合は「全損」扱いとなり、全額(契約プランの限度額)が出ます。
また全額支払いになった場合は、車両保険金額の10%(上限20万円)が全損時諸費用として上乗せされ支払われます。
保険金が一部であるケース
盗まれた車が発見された場合は、一部しか出ません。
約1ヶ月の待機期間中(警察が探してくれている間)、車が見つかり無事に返還された場合は、盗難による損害(カギ破壊やキズなど)の修理費用が支払われます。
車上ねらい(物品被害)でも保険金は出る?
車上ねらい、つまり車内のモノが盗まれたり壊れたりした場合、「身の回り品担保特約」が車両保険に付いていれば補償対象です。
各保険会社やプランによって異なるので、保険証券などで確認しましょう。
ちなみに車上ねらいの被害品として多いのは、
- カーナビ
- スポーツ用品(ゴルフバッグや釣具)
- バッグ類
- 金銭・クレジットカード
- タイヤ・ホイール
などです。
特に20万円以上もする純正品カーナビはよく狙われていますので、ご注意ください。
車両盗難は1等級ダウンする
車両盗難によって保険を使うと(保険金をもらうと)、1等級だけ下がります。
車両盗難に遭った際のアクション手順
- 本当に盗難されたか確認
- 警察へ連絡
- 被害届の提出
- 保険会社へ連絡
まずは「本当に盗難されたか」確認してください。
ちょっとした勘違いで、家族が乗っていただけなんてことがあります。
盗難されやすいのはトヨタ・プリウス、大阪府
盗難されやすいメーカー、車、都道府県、時間帯などがデータとして出ています。
トヨタのプリウス、ランドクルーザー、レクサスは盗まれやすいです。中古市場でのリセールバリューが高く、また海外で転売するにあたっても高く買い取ってくれるからですね。車本体の輸出は盗難車であるとバレやすくなるため、各パーツにばらして海外に売りさばれることもよくあるそうです。
また地域別でみると大阪は盗まれやすい傾向です。
詳しくは盗難車ランキングをご覧ください。
まとめ
車両保険は全額出るケース、一部だけ出るケースがあります。
なによりも盗難被害に遭わないことが最重要なので、日頃から車から離れる際はキーを必ずロックしてください。