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沖縄の自賠責保険が安い理由3つ|沖縄料率

車社会の沖縄は、保険を使わずに当人同士で事故を解決することも多い。

自賠責保険は強制保険であり「保険料は全国一律である」と思いきや、実は例外があります。

沖縄の自賠責保険は安いです。

その詳細や理由について解説します。

【沖縄料率】沖縄は本土よりも、自賠責保険料が約50%安い

事実、沖縄県の自賠責保険料は安いです。

この沖縄に向けた特別に安い料率は「沖縄料率」と呼ばれています。

本土(北海道、本州、四国、九州)と比べると、おおよそ50%程度も安いです。つまり半額。

普通車(自家用乗用自動車)で比べると、以下の通りです。

期間 12か月 24か月 36か月 37か月
本土 12,700円 20,010円 27,180円 27,770円
沖縄 7,970円 10,650円 13,270円 13,490円
安さ
(本土に対して沖縄がどの程度か)
62.7% 53.2% 48.8% 48.5%

※損害保険料率算出機構の2021年1月届出の自賠責保険基準料金表に基づいて作成。

3年契約の場合、沖縄の自賠責保険料は、本土の半額以下になります。

 

沖縄の自賠責保険が安い理由

沖縄料率の存在理由、なぜ安いかについては損害保険料率算出機構には明記されていますが、以下のような理由が挙げられています。

  1. 沖縄には電車がなく、車が必須の交通手段
  2. 事故発生時も、保険は使わずに当事者同士で解決する傾向
  3. 本土復帰前の水準を考慮

それぞれ解説します。

理由1.沖縄には電車がなく、車が必須の交通手段

沖縄には電車がありません。那覇市内の中心部に一部区間だけ「ゆいレール」というモノレールが走りますが、沖縄全体では、交通手段として車が必須です。

バスやタクシーなどはあるとはいえ、本土に比べると公共交通機関が非常に少ないため、優遇措置を受けていると言われています。

理由2.事故発生時も、保険は使わずに当事者同士で解決する傾向

沖縄の方は、交通事故が発生したとしても、当事者同士で話し合いで解決してしまうことも少なくないようです。

つまり保険を使わない傾向があるとのことで、これも自賠責保険料が安く設定されている理由の一つと言われています。

沖縄、那覇国際通りの夜の様子

那覇市は沖縄県内で最も事故件数が多いです。上記は夜の国際通り

本州などではなかなか見かけない、沖縄独自の風習と言えそうです。

沖縄県は任意保険の加入率が約54%と全国ワースト1位というデータもありますが、できるだけ万が一に備え、任意保険にも加入しておくのが望ましいのは言うまでもありません。

自動車保険の一括見積もりキャンペーンを使うと、安い保険会社・プランが見つかります。

理由3.本土復帰前の水準を考慮

戦後~本土復帰までの期間に設定されていた、保険料の水準に沿っているとの見方もありました。

沖縄は本土と比較して、保険料が安く設定されているのです。

そうなった背景としては、沖縄が本土復帰した頃までさかのぼります。復帰前の沖縄は自動車による死亡事故も少なく、保険料は比較的低額でした。

そのため、復帰と同時に保険料を本土水準に引き上げることは、沖縄県民に過当な負担を強いることになるとの理由で、沖縄だけは本土との較差が設けられ、優遇された保険料基準が設定されました。これが「沖縄料率」の誕生です。

沖縄在住のキャリアカウンセラーの方のブログより。

戦後復興の、決して裕福ではなかった頃に設定された低い保険料を、優遇して今も設定しているということです。

特別な事情、歴史を抱える沖縄ですので、本土とは切り分けた料率設定がされているというこの理由は、納得感があります。

 

今後は沖縄の自賠責保険料も値上がりの可能性

現在は上述の通り、本土と比べると、沖縄の自賠責保険料は半額ほど。とても安い、という表現は間違っていないでしょう。

ただし、今後もこのままの安さ、これまでと同じような沖縄料率が設定されていくかはわかりません。

むしろ値上がりの可能性も十分にあります。現に、これまでも値上がりがあり、だんだんと本土の保険料に近づいているというのです。

急に本土と同じ料率になることは考えにくいですが、本土からの沖縄移住者が増えていったり、事故発生時に本土と同じように保険を使う傾向が増えてくれば、見直しされることも当然あるでしょう。

でも2023年度から自賠責保険料が1割程度安くなっていたり、正直未来のことは読めません。

自賠責保険が安い沖縄料率。今後どうなっていくか注目です。